つい先日のことである.
ブラタモリで松山を特集した際に「三津の渡し」が紹介されており,松山に行ったならばここは是非とも行かなければと思っていたので,この日は早起きして向かった.ウィキペディアによると「三津の渡し」は以下のように記述されている.
三津の渡し(みつのわたし)とは、愛媛県松山市の三津浜港(松山港の三津浜地区)内で運航されている500年の歴史を誇る渡し舟。正式名称は松山市道高浜2号線。三津浜西性寺前と港山地区との間約80mを小型動力船で結んでいる。運航時間帯は7時から19時で、無休。運賃無料。松山市の運営で船長は委託の市職員。車両は積載不可だが、自転車の積み込みは可能。正式名称が示すとおり海上を走る市道であり、生活に欠かせない存在として今でも地元の人に親しまれている。
昔懐かしい風情の船は、周囲の古いが現役の石造りの造船所や三津浜の古い町並みなどレトロでのんびりとした風景と共に新聞や雑誌で紹介されるようになり、最近は観光スポットのひとつとなっている。
松山を舞台とした映画「がんばっていきまっしょい」においては主人公が通学中に利用する場面が登場する。
簡単な造りの船で後方に運転席があり、客席は屋根がなく両弦に備えられた腰掛に座れるようになっている。 三津浜港内は波が少なく、往来する船が立てる波以外ではほとんど揺れないためのんびりとした航行を楽しめる。 船縁から手を伸ばせば水面が触れるほど船は浅い構造をしている。
到着するとまずはボタンを発見.対岸にいる場合にはこのスイッチで呼ぶようだ.
観光らしき人は誰一人としていなかったが,一応案内はあるようだ.
今回乗る船がこちら.船頭さんが朝の掃除をしていた.基本的に船は三津駅側で待機しているようである.
乗船時間はわずかに1,2分程度だがこれはこれで楽しい.遠くからみるとこのように写り,なかなか綺麗である.
三津駅に戻る途中にたくさんの猫を発見した.港が近いからか魚を狙って集まってくるのだろうか.
前置きが長くなったが,松山中心部に戻りお腹もすいたので前日から目をつけていた喫茶店に入ることにした.大街道商店街にある「坊っちゃん」.1946年創業というから老舗喫茶店だ.
コーヒー&ステーキというのが面白い.
店の前にある車体がインパクト大.
店内は落ち着いており,夜の仕事を終えた人々が朝からステーキを食べているようだ.このつくりは読書にもってこいだろう.
メニュー.
店の奥には漱石がいる.
ナポリタン好きとしてはナポリタンとコーヒーのセットを注文.関西に来るまで知らなかったが,西日本?ではナポリタンのことをイタリアンと呼ぶことがあるそうだ.但し,イタリアンの場合にはナポリタンの下に薄く伸ばした卵が敷き詰められている.京都の喫茶店でもイタリアンなるメニューはよく見かけるが,どうやら名古屋が発祥ということをテレビでみた気がする.
これがそのイタリアン.下の卵はいつもいらないなあと思ってしまうが,これが好きな人もいるのだろう.がしかし,ここのナポリタンは昔ながらのといった感じで非常に美味しい.鉄板にのってでてくるのもポイントだ.
ちなみにナポリタンに関する書籍としては以下のものがある.ナポリタン好きは必携だろう.かくいう私もこれをみて何軒かお店をまわった経験がある.
ナポリタンを美味しくいただいて会計をすませようとすると,何とも古い物を発見.現在は壊れてしまい使えないそうだが,創業時から使っていたレジだそうだ.
店の看板としてうたっているステーキを食べなかったので,次回はステーキを頼もう.