つい先日のことである.
群馬へと出張があったので前泊したのが水上である.上越新幹線に乗るのは久しぶりだ.以前,とんねるずの番組で無類の貝好きのノリさんが「新幹線に乗るときは必ず品川貝づくし弁当を買う」と言っていたが,その貝づくし弁当をたまたま東京駅でみかけたので迷わず購入した.前泊なので新幹線飲みも良いんだよね,と自らに言い聞かせヱビスをおともに選んだ.中をあけてみると,ほたて,しじみ,あさりが敷き詰められている.これは完全につまみだ.
さて,水上駅に到着したものの,特に下調べをしていないので狙った店もないのだが,駅前に何とも渋い構えの中華料理屋を発見.雪も降っており寒いのでここに決めた.
ラーメンきむらである.暖簾が良い.この店構えからすると,創業は長そうだが,経年劣化から外装工事を一度いれているような気がする.
早速店内に入るとL字のカウンターに座敷が幾つかある.メニューはこちら.色々とあるようだが,まずメニューケースがひび割れているのが良い.
こういう味のある中華料理屋ではシンプルならーめんが良いと思っており,実際にそうするのだが,温まりたいのと珍しさもあり,ジャージャータンタン麺なるものを頼んでみた.麦酒でゆっくりと待つつもりだったものの,注文からすぐに出てきた.駅前なので急ぎの人に配慮しているのかもしれない.
さて,ジャージャータンタン麺だが,さして辛くない.ゴマが利いていて好みの味だ.何より意外だったのだが麺が美味しいことである.これは手打ちなんだろうか.何気なく入った店でもこういう驚きがあるから旅は良い.
周囲をみわたすと,地元の方が多いような気がした.近所にあったなら夜な夜な通ってしまいそうな雰囲気と味の店かもしれない.